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犬のリカバリーウェアには2種類ある|術後服と機能性犬服の違い

犬のリカバリーウェア 2つの違い

リカバリーウェア」(リカバリードッグウェア)は人間のリカバリーウェアと違い、2つの意味で使われています。

一つは犬が手術後になめたりかき壊したりしないために工夫された「手術後に着せる術後」、もう一つは、繊維に鉱石やセラミクスなどを織り込んだ着るだけで休養をサポートする機能性犬服」です。

1)術後にキズを舐めないようにする「術後服タイプ」
2)素材に加工を施し、愛犬にとって心地よい環境をサポートする「機能性犬服タイプ」

 

実際に「犬 リカバリーウェア」と検索してみると「術後服」と「機能性犬服」が混在して検索結果に出てきます。

どちらも「リカバリー」という言葉が使われていますが、 目的は大きく違う犬服です。

また「術後服タイプ」「機能性犬服タイプ」どちらもリカバリーという言葉から連想する治療を目的とした医療機器ではありません

この記事では、 犬のリカバリーウェアが生まれた背景や2種類の違いを整理しながら、
愛犬に合ったリカバリーウェアを選ぶためのポイントを、できるだけわかりやすく解説します。

それぞれの代表的なリカバリーウェアのご紹介をしていますので、参考にしてください。

この記事を書いた人、はな(87)のプロフィール
一級愛玩動物飼養管理士、ドッグトレーナー、しつけインストラクター 1998年、英国 ウェールズ Barnlake Houseにて犬のしつけ訓練、行動学を学ぶ。 

犬のリカバリーウェアとは?

ペキニーズ

「犬のリカバリーウェア」という言葉は、最近見かけるようになりました。しかし、この言葉は一つの意味に限定されておらず、異なる目的のウェアをまとめて指して使われています。

リカバリー=治療・回復と誤解されやすい表現ですが、犬用の場合は治療行為を行うものではありません

まずは、治療ではなく、犬との生活をサポートする服という意味合いだということをおさえておきましょう。

犬のリカバリーウェアには2種類ある

犬のリカバリーウェア 2つの違い

現在「犬のリカバリーウェア」と呼ばれているものには、大きく分けて次の2種類があります。

1) 術後服タイプ(キズ舐め防止などの保護目的)
2)素材加工型タイプ(着心地や快適な環境をサポート)

同じ呼び方でも、目的も背景もまったく異なります。

1) 術後服タイプのリカバリーウェアとは

術後服タイプは、犬のリカバリーウェアとしてもっとも早く普及した形です。海外では”Dog Recovery Suit”(ドッグリカバリースーツ)という名称で販売されています。

主な目的は、手術後のキズを犬が舐めたり掻いたりするのを防ぐこと。手術後、動物病院から退院時に首回りにつけられる「エリザベスカラー」の代替として使われることも多く、物理的に患部を守る役割を果たします。そのため、術後服タイプのリカバリーウェアは「エリザベスウェア」とも呼ばれています。

エリザベスカラー

術後服タイプのリカバリーウェアの特徴

術後服は手術後に犬が傷口をなめたり、かき壊したりしないようにキズを保護する目的で着させる犬服です。

もともとエリザベスカラーと呼ばれる首回りに装着する保護具を手術後につけられていたのですが、エリザベスカラーは犬にとってストレスになっていることが多く、エリザベスカラーに変わって術後服を着させる飼い主さんが増えました。動物病院も術後服をすすめるところもあります。

  • 術後服の目的は基本、術後の一定期間着用すること
  • 犬が手術後などのキズの保護が主目的
  • 動物病院でもすすめられることが多い

術後服タイプのリカバリーウェア選びの注意点

術後服はできるだけ愛犬のサイズにピッタリ合うものを選び、手術の前に何度か着用させて慣らしておくことが大切です。

  • サイズや素材(通気性)選びが重要
  • 脱ぎ履きやオムツ替えなど、飼い主にとってもケアしやすいものを選ぶ

2)機能性犬服 (素材加工型)リカバリーウェアとは

機能性犬服(素材加工型)のリカバリーウェアは、比較的新しく登場したタイプです。

リカバリーウェアと聞いて、人用のバクネやベネクス、リライブを思い浮かべると思います。

人用のリカバリーウェアは「一般医療器」や「管理医療機器」としての届け出をし、鉱石などを織り込む繊維の開発や一般医療機器としての要件を満たすための試験など、数年の開発期間を経て商品化したものです。

犬用の機能性犬服(素材加工型)リカバリーウェアは、人用のリカバリーウェアとして開発された機能性素材をベースにし、繊維にセラミックや鉱石などを練り込んだ生地が使われているもので、犬用としての動物用医療機器としての届け出はしていない商品になります。

動物用医療機器として届け出していないとうことは、意味がない?ということではなく、期待できる範囲が違うということです。リラックスした生活を送れる、落ち着いて生活しやすい、しめつけなく老犬が穏やかでいられるなど、飼い主さんの実感は口コミで多数寄せられています。

 

人用では「休養をサポートする」「着心地を重視する」といった文脈で広まり、その後、犬服にも転用される形で展開されていると考えられます。

機能性犬服 (素材加工型) リカバリーウェアの特徴

素材加工型リカバリーウェアは人のリカバリーウェアを販売しているベネクスの素材を採用している「LAUW」や「ALPHAICON」、特許取得機能素材スパオールを採用した「あーるけーるワン」 ペットウェアなどがあります。

いずれも治療を目的としたものではなく、日常の休息をサポートする犬服です。

  • 日常使い・休養時を想定
  • 着心地や環境サポートが目的
  • 治療を目的としたものではない

 

犬のリカバリーウェアは医療機器なの?メーカー回答

動物用医療機器とは、治療・診断を目的として法的な手続きを行ったものということです。

犬用リカバリーウェアは、「術後服タイプ」「機能性犬服タイプ」どちらののタイプも治療目的ではなく、区分としてはペット服ペット用品となります。

本記事では、誤解を避けるため、メーカーに直接確認を行いました。

リカバリーウェア「機能性犬服タイプ」主要メーカー3社を比較

メーカー

区分

医療機器該当

メーカー回答要約

ALPHAICON

ペット服

該当せず

治療目的ではない

愛犬にとって心地よい環境をサポートすることが期待されるウェア

RKLwan  

あーるけーるワン

ペット服

該当せず

ペットの健康寿命をサポートすることが期待されるウェア

IDog&ICat unage 

ペット用品

該当せず

愛犬の健康を多角的にサポートすることが期待されるウェア

※回答内容は各社への確認に基づいています。

(「LAUW」については返信待ち)

メーカー回答からわかった共通点

3社すべてに共通していたのは、以下の点です。

  • 治療を目的とした製品ではない
  • 動物用医療機器には該当しない
  • 区分はペット服やペット用品である

「リカバリー」という言葉は使われていますが、法的な意味での動物用医療機器とは明確に異なります。

犬のリカバリーウェアは医療機器じゃないなら意味ないの?

 医療機器じゃないってことは、着せても意味はないのでしょうか?

素材加工タイプの犬のリカバリーウェア意味がない、ということはありません。
ただし、できることの範囲が違うと考えるのが大切です。

リカバリーウェアと呼ばれている犬服の多くは、
動物用医療機器ではなく、あくまでペット用品(犬服)です。
そのため、病気を治したり、ケガを回復させたりする目的のものではありません。

一方で、

・肌ざわりがやさしい
・体を締めつけにくい
・落ち着いて過ごしやすい

といった点から、日常生活を快適にサポートするという役割は期待できます。

目的別 犬のリカバリーウェアの選び方

術後ケアが目的の場合は「術後服タイプ」のリカバリーウェアを選ぼう

避妊手術の術後など、愛犬のかき壊しを予防したい場合は術後服を選びましょう。

手術の少し前から術後服に慣らせておくことが大切です。また、動物病院に相談すると退院時に術後服を着させて返してもらえることもありますので、事前に相談しましょう。

  • 術後服タイプ
  • 獣医師の指示を優先

術後服タイプのリカバリーウェア ランキング

実は、日本で「術後に傷をなめさせない目的の術後服」を 明確に扱っているメーカーは多くありません。 多くの犬服ブランドは一般服が中心で、 術後服を専門的に展開しているのは限られています。 この記事では、術後服に特化した製品のみを比較しています。

  参考価格(Sサイズ) 
1位 フルオブビガー 術後服3,190円術後の快適さ、お世話のしやすさを追求した術後服
2位KUVEELA PET1,899円 amazon値段が手ごろ 一時的な対策として選ばれる術後服
1位)フルオブビガー 術後服
 

フルオブビガーは、長年術後服や介護向け犬服を作り続けてきたブランドです。 口コミ数や販売実績も多く、「術後に安心して着せられる服」として多くの犬の飼い主さんが選んでいます。

愛犬に術後を快適に過ごさせてあげたい飼い主さんにとって、安定感のある商品でおすすめです。

2位) KUVEELA PET
 

KUVEELA PETの術後服は、日本向けに展開されているペットウェアブランドの商品で、主にAmazonや楽天市場などの通販モールで販売されています。術後に傷をなめさせないことを目的とした一般的な術後服です。

価格が手頃で、術後の短期間使用を想定したい方には選びやすい一方、縫製や耐久性は価格相応という声も見られます。

「まず試してみたい」「一時的な対策」として検討されることが多い商品です

 

日常の快適さを重視する場合は「機能性タイプ」(素材加工タイプ)のリカバリーウェアを選ぼう

老犬の元気が徐々に低下してきた、愛犬が神経質でゆったり寝ない、しっかり休ませたいという場合には機能性犬服タイプ(素材加工タイプ)のリカバリーウェアを選びましょう。

  • 素材加工型タイプ
  • サイズと着心地を重視

👉機能性犬服(素材加工タイプ)の犬のリカバリーウェア

 
 

素材加工タイプのリカバリーウェアの主な商品をご紹介します。

 参考価格 (Sサイズ)特徴
ALPHAICON10,340円ベネクス生地を採用 配色ステッチなどスポーティーなデザイン
LAUW16,500円ベネクス公式コラボ 室内での休養を重視
あーるけーるワン5,280円健康寿命をサポート 特許高機能素材スパオール採用
IDog&ICat unage4,070円機能性素材を使ったシニア向けサポート犬服

 

症状がある場合は、ウェアに頼らず必ず獣医師に相談することをおすすめします。

まとめ ~意味の違いを理解して愛犬に合ったウェアを選ぼう~

犬集合

「犬のリカバリーウェア」と聞くと、なんとなく着るだけで体が回復しそう、治療の代わりになりそうと感じる方も多いかもしれません。

でも実は、犬のリカバリーウェアにはいくつかの意味が混ざって使われているのが現状です。

ひとつは、手術後にキズを舐めないようにするための「術後服」。
もうひとつは、素材や着心地に工夫をした、愛犬が「快適に過ごすことをサポートする犬服」です。

最近よく見かける「リカバリーウェア」という名前の犬服は、人用の機能性ウェアとして開発された生地をベースにした犬服で、犬の治療や回復を目的とした医療機器ではありません。

医療機器でないから意味がないということはなく、日常の生活をより快適に過ごすサポートが期待できる犬服ということです。

「このウェアは、何のために作られているのか?」をチェックし、愛犬との生活をサポートする服を選んであげることをおすすめします。

術後のケアが必要なときは術後服を。
日常生活をより快適にしたいときは機能性犬服を。

それぞれの役割を理解して選ぶと術後のケアや老犬介護が楽になり、
愛犬にとっても、飼い主さんにとっても安心して過ごせることが期待できます。

特に、老犬さんにとっては少しの変化もうれしいものです。

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