犬は生後7ヶ月頃、子犬から成犬へ体も成長し、犬としての習性も目覚めてくる時期、人間でいう反抗期にあたり、吠える、食べないなど、子犬の時期にはなかった問題行動が出できます。
いつもと違うことで飼い主さん自身が戸惑うことのないように、問題行動の理由と、この時期の「しつけ方」「健康管理」を解説します。
来客に吠えたり警戒する、いつものフードを食べなくなった、散歩で引っ張る、雄の場合は足を上げておしっこをするなど、子犬時代とは違った問題行動が出てきますが、成犬になる過渡期の行動です。
この時期、基本はいつもと変わらない生活を心がけ、チェックしておきたい「歯や虚勢避妊などの健康管理」と「しつけ」に取り組みましょう。
【7ヶ月頃の小型犬の問題行動の例】
- 今まで食べていたフードを食べなくなった。
- 今までは全く吠えなかったのに吠えるようになってきた。
- 散歩中に臭いとりをして動かなかったり、リードをひっぱるようになった。
- 男の子の場合、足を上げないでおしっこしていたのに、足を高く上げておしっこするようになってきた。
7ヶ月頃の成犬になる過渡期の行動の理解を深めるのに役立つ本や雑誌も多くでています。どの本を読めば正解なのか?迷う方は、雑誌「いぬのきもち」は、しつけ本がセットになっています。付録も豪華なのでおすすめです。
詳しくは参考記事をご覧ください。
小型犬の成長の経過(子犬~成犬)
生まれて、ブリーダーさんから一般家庭へ迎え入れ。
ワクチン接種(3回~4回)
↓
お散歩デビュー。
↓
徐々に乳歯から成犬の歯へ生えかわり
↓
生後7ヶ月頃
体もほぼ成犬の大きさ
女の子は最初のヒート(生理)、男の子も青春時代へ
↓
1歳半で成犬になる
生後7ヶ月の小型犬の時期的特長
①子犬からそろそろ成犬と同じくらいの体格になり、成長が止まってきます。
②女の子は、第1回目のヒートがはじまる時期、男の子も青春の始まり時期
どんよりしたり、興奮したりで、食欲の方に意識が集中しなくなってきます。
③成犬としての役割を見つけようとします。
テリトリー(縄張り)意識なども芽生え、吠えがはじまります。
生後7ヶ月の吠えなどの 犬の問題行動 に何をすべきか
①ドッグフードをパピー用から成犬用に徐々に移行する
今残っているパピーフードを徐々に成犬用と混ぜながら、移行していきましょう。
パピーフードを捨てる必要はありません。
成犬用をほんの少しづつ混ぜて、2ヶ月くらいかけて移行していくつもりで大丈夫です。
②避妊や虚勢手術を最終的に考える
避妊、虚勢手術は第1回目のヒート前後にする方がメリットがあります。
どちらにするにしても、一度はきちんと考えておきたいことです。
避妊手術をしない場合は、ヒートの時は食欲が落ち、どんよりとするものです。
★避妊、虚勢に関してはバックナンバー「小型犬の避妊/虚勢は一年以内が効果大」をご覧ください。
③7ヶ月頃に乳歯は残っていないか、確認しよう
乳歯が残ったまま大人の歯が生えてしまっている犬がいます。
これが、痛んで食欲をなくしている場合もあるので、見つけたら、動物病院に相談しましょう。
もし避妊、虚勢手術をする場合は動物病院で全身麻酔をします。この時期まで残っていた乳歯を避妊、虚勢手術の際に抜いてもらえるように動物病院にお願いしましょう。
④基本のしつけ、「リラックスポジション」を実践しましょう。
このページでも今後、ご紹介しますが、リラックスポジション、アイコンタクト、呼び戻し、子犬との信頼関係を築く散歩、など取り入れてみましょう。
人間を頼りにするようになり、生活しやすくなります。
リラックスポジションについて、動画をご覧になりたい方は以下U-tubeの動画をご覧ください。
まとめ
生まれてから、これまで、子犬にとっては生活環境も変わり、歯も抜け替わり、ヒートも始まった激動の7ヶ月間です。
本当の成犬になるのは生まれてから1年半といわれていますので、あと少し、しつけや生活習慣、社会化が定着するまであと少しかかります。
子犬から成犬になるまでの1年半を有意義に過ごすことができれば、後の10年以上のドッグライフがとても楽で楽しいものになってきます。
ご家族で、楽しみながら、犬の成長としつけに取り組んでみませんか。
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