小型犬、特に毛の抜けないタイプで垂れ耳(耳が立っていない)犬は赤黒い耳垢が出て痒がることがあります。これは耳の中に菌が繁殖して発酵し続けているもので、普段から耳の中を清潔にして、耳垢が出たときは点耳薬で治療することが大切です。
耳のお手入れが必要な犬種はプードル、ビションフリーゼ、マルチーズ、シーズーやそのミックス犬など、普段からイヤークリーナーで清潔にし、定期的にトリミングに出して、耳の中をキレイにしてもらいましょう。
犬が耳を気にするしぐさ、壁や床に耳を押し付ける、掻く場合は耳の中を臭ってください。
臭い、赤黒いかさぶたのような耳垢が見られる時は早めに動物病院へ連れて行きましょう。 早期なら点耳薬で治ります。
そのまま放っておくと耳の中に炎症が起こり、抗生剤を使わなければ治らなくなってしまいます。
日ごろのお手入れに必要なイヤークリーナーや、動物病院でもらう常備薬について解説します。
プロに任せることと、飼い主さんが自分でできること、それぞれありますので、最後までご覧くださいね。
日ごろの耳ケア
トリミングに定期的に出していれば、自宅のケアはイヤークリーナーだけでOKです。
トリミングに定期的に出さず、自宅で耳のケアもするのであれば、専用のイヤーパウダーと耳の中の毛を抜くための器具が必要になります。
耳の中の毛抜きは素人ではなかなか難しいと思います。
耳の毛と爪は動物病院でもやってくれるところがほとんどです。
是非、プロにお願いしましょう。
イヤークリーナー耳洗浄(2週間に1回)
イヤークリーナーという液体を耳の中に入れて洗浄します。 自宅で十分できますので、愛犬の耳の状況に合わせて、1、2週間に一回洗浄してあげましょう。
専用のイヤークリーナーを耳の中にあふれるくらいまで入れます。
イヤークリーナーが入っている状態で、クチュクチュ耳の根元をつまむように5秒ほどマッサージして、手を離して、犬にブルブルさせます。
耳から液体が出ますので、耳の周りの液体や汚れをキレイに拭き取ります。
耳の中へあふれるくらいまで入れて大丈夫? と思われるかも知れませんが、犬の耳は人間とは違う構造になっていますので、クリーニングの液体を入れても大丈夫です。
綿棒でキレイにしようと思わずにイヤークリーナー使用後、耳の周りに出てきた液体をティッシュなどでキレイにぬぐってあげましょう。
その時に汚れが出なくても、次の日や後日に出てくることもあるので、毎日のスキンシップの時に見て拭き取ってあげましょう。
綿棒で汚れを取ろうとして決して押し込まないこと、綿棒で耳の中を傷つけないことが大切です。
おすすめイヤークリーナー
イヤークリーナーの中でおすすめできるものは、ノルバサン。
動物病院でも使っているところが多いと思います。
デリケートな皮膚でも使い心地良く、トラブルも少ないイヤークリーナーです。
イヤークリーナー
ノルバサンオチックイヤークリーナー
楽天市場参考価格 3,795円
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耳の中の毛を抜く
耳の中の毛を抜くのはトリミングに出す場合はトリマーさんがしてくれていますので、ご自宅ですることはありません。
トリミングの予約がとりにくい、遠方で連れて行きにくいなど、事情がある場合はご自宅でする方法はあります。
不慣れな人がやると、犬も痛い、怖いなど嫌がる原因にもなりますので、出来ればプロに任せた方が良いと思います。
動物病院でも爪きり、耳の手入れをしてくれますので、相談してみてください。
耳の毛を抜くパウダーと耳用かんし
イヤーパウダーと耳用かんしをご紹介します。
イヤーパウダー
イヤーパウダーは耳の中の毛を抜きやすく、かんしで挟んだ時に滑りにくくする効果があります。
耳の中にパウダーを入れた後、かんしで少しづつ抜いていきます。
アマゾンで販売しています。
【グッドリッチ イヤーパウダー 】
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耳用かんし
犬の耳用かんしは、はさみのような形状をしていますが、先端がギザギザになっています。
必ず、耳用のパウダーを使用した後に使いましょう。
無理をせず、少しづつ抜いていくのがコツです。
耳用かんしはアマゾンでも販売されています。
動物病院で点耳薬を常備薬でもらう
お手入れしているつもりでも、気温が暖かくなってくると耳の中に菌が繁殖する場合があります。
犬が頭や耳をこすりつけたり、足で耳をかいたりする時には、耳を臭ってみてください。
耳が臭う、赤黒い耳垢が出ている場合は動物病院に早めに連れて行きましょう。
点耳薬か、状態がひどい場合は抗生物質を出されると思います。
何度も続く場合は、動物病院に相談して、常備薬的に点耳薬を出してもらい、自宅で管理してあげる方が犬の負担を楽にさせてあげられると思います。
下の画像は点耳薬の例ですが、繁殖している菌によって薬が違うこともあるので、動物病院で出してもらいましょう。
点耳薬(画像)
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まとめ
耳が垂れた犬種は耳の病気にかかりやすいので、犬種によってお手入れが必要です。
トリミングに出す場合でも、必ず定期的にイヤークリーナーで耳のクリーニングはするようにしてください。
イヤークリーニングは綿棒を使うのはほんの外側だけ(外耳)にして、液体のクリーニングとティッシュや脱脂綿、コットンなどで行いましょう。
毎日、しっかり見てあげることがとても大切です。
耳が臭いな、と思ったら、軽いうちだと点耳薬だけで済みますが、耳の中で炎症を起こすと抗生剤を使うことになります。
早めのお手当てが大事、普段から体のいろんなところをさわったり、ニオイをかいだり、反応を見たりするのって大事なんですよ。
イヤークリーナーや常備薬はひどくなる前に使うと、動物病院に行く回数を減らせますよ。
犬も飼い主さんも病院に行くのは負担になりますよね。
ひどくなる前に準備してくださいね。
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