新型コロナウィルスも変異株がいくつも出て、感染者数が増え続けています。ワクチンや治療薬が承認されたり、インフルエンザと同じ扱いになるかもしれませんが、軽症でも感染のリスク自体は以前よりも増えてきています。
気になるのが、犬や猫など、
ペットがコロナウィルスを持っていたら人にうつるのか?
自分がコロナになった場合、愛犬にうつるのか?
ペットを飼っている人は気になると思います。
現時点でわかっている情報をお伝えできればと思います。
犬コロナウィルスのワクチンは有効か?
コロナウィルスといえば、犬を飼っている人なら年一回のワクチン接種の中に犬コロナウィルスのワクチンも入っていることに気づく方もいると思います。
犬にうつっていくコロナウィルスがあり、6種混合~11種混合の中に必ず1種は犬コロナウィルスのワクチンが入っています。
コロナウィルスと言っても、犬コロナウィルスと新型コロナウィルスは別ものなので、ワクチン接種を受けているから、新型コロナウィルスに有効という訳ではありません。
犬のコロナワクチンは新型コロナとは全く別物と考えてください。
厚生労働省ホームページ、ペットから人にうつった報告はない【ペット→人】
厚生労働省の新型コロナウィルスに関するQ&Aのページにペットから感染するかについて書かれています。
以下は厚生労働省のホームページの抜粋です。
これまでのところ、新型コロナウイルスがペットから人に感染した事例は報告されていません。
一方で、ネコは、新型コロナウイルスの感受性が他の動物種よりも高いとの報告があり、実験室内での感染実験では、ネコが他のネコに感染させ得るという結果が報告されています。また、オランダのミンク農場でのミンクの大量感染事例では、新型コロナウイルスに感染したミンクから人へ感染した可能性のある事例が報告されています。
新型コロナウイルス感染症に限らず、動物由来感染症の予防のため、動物との過度な接触は控えるとともに、普段から動物に接触する前後で、手洗いや手指用アルコールでの消毒等を行うようにしてください。特にペットの体調が悪い場合はできる限り不必要な接触を控えましょう。
人からペットへの感染は? 厚生労働省【人→ペット】
飼主さんがコロナに感染した場合、愛犬にうつってしまうのか?気になりますよね。
厚生労働省のページでは、数は少ないですが、人から犬に感染したという例が報告されているようです。
厚生労働省のQ&Aページ
↓
Q: 新型コロナウイルスは、飼育しているペットに感染しますか?
A:これまでに新型コロナウイルスに感染したヒトからイヌ、ネコが感染したと考えられる事例が数例報告されています。
また、動物園のトラやライオンの感染(飼育員から感染したと推察されている)事例も報告されています。
ただし、新型コロナウイルスは主に発症したヒトからヒトへの飛沫感染や接触感染により感染することが分かっており、現時点では、ヒトから動物への感染事例はわずかな数に限られています。
気をつけたいペットから人への感染症は他にも【ペット→人】
通常の風邪など、犬にうつった経験は無いと思います。
簡単に言うと、犬に感染するウィルスの型と人に感染するウィルスの型が違うからなのですが、ペットから人にうつる感染症はいくつもあります。
人獣共通感染症
人獣共通感染症は動物(ペット)を媒介として人に移る感染症です。
犬に関係する人獣共通感染症で代表的なのは狂犬病です。 その他、結核、エキノコックス症、レプトスピラ症などがあります。 前述の厚生労働省Q&Aにもあるように、新型コロナウィルスを心配する以外にも動物を媒介とする感染症はありますので、過度な接触、糞便の処理、の後は手洗いなどを心がけるようにしましょう。
家族の健康のために、面倒ですが、この際習慣を見直しましょう。
気をつけたい習慣の例
犬が人の口や鼻をなめる
人の口で噛んだものを犬に与える
糞便の処理をした後、手を洗わないなど
ウィルス感染の予防法
ウィルス感染の予防法は人に対する予防と同じです。
手洗い、うがいの慣行
アルコール消毒をする(清潔を保つ)
必要に応じてマスクやゴーグルを使うなど
換気をこまめにする
まとめ
新型コロナウィルスについては最新の情報を見ていく必要がありますが、人からペットへうつる例も数は少ないですがあるということです。
ただし、人の新型コロナウィルスは人から人にうつりやすく、人からペットにはうつりりにくいということです。
しかし、他にもペットから人へ感染するウィルスはあるので、日ごろから手を洗う、食べ物の与え方やキスをしたり、口移しで食べ物を与えたりする習慣がある場合は、この際習慣を見直しましょう。
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