犬のご飯のしつけは、残して「食べない」、ご飯の準備中に「吠える」というのが飼い主さんの2大お悩みです。
老犬や持病のある犬に食べさせるというのは難しいのですが、健康な犬なら、「食べない」場合、しつけで食べるようになることがほとんどです。
また、ご飯の準備中に「吠える」のは、飼い主さんに対して要求している行動、「要求吠え」です。 この「要求吠え」も普段のしつけを変えることで、吠えなくなります。
「食べない」「吠える」ようになった原因には共通点があります。
それは、犬が「食べなかった」とか「吠えた」時に「普段よりおいしいご飯が出てきた」り「すぐにご飯が出てきた」と感じてしまったからです。
そして、「おいしいご飯が出てきた」「すぐご飯が出てきた」という、犬にとっての成功体験が毎日繰り返されて、習慣になってしまったということです。
思い当たることが有れば、これから説明する対処法とルールをじっくり読んでみてください。
やってみると、案外簡単だったんだと気づかれると思います。
「食べない」時の4つの対処法
犬はご飯をあげると、短時間でガツガツと食べて、トレーをなめまわすくらいに食べきるものです。
たまたま、犬ばご飯をトレーに残して、そのままにしておいたとき、飼い主さんが「後で食べられるように置いておいてあげよう」という優しさで、食べ残しのご飯の入ったトレーをそのままにしておくと、犬は、「ご飯は残したって、いつでも食べられる!」と感じてしまいます。
そして、ご飯を残すようになってきます。
ご飯をあげたときにしっかりと食べて、残さないようにするためには、ルールを決めることが必要です。
ご飯を与える時のルール
1)ご飯をあげるときに、待たせる。
ご飯をトレーに入れ、犬が食べる前に毎回待たせましょう。
口からよだれが出るくらい、食べたいという仕草が出るくらいでOKを出すのが理想ですが、難しい場合は3秒くらいでも良いです。
飼い主さんのOKの合図で食べるという習慣にしてください。
待つのが難しい犬の場合、フードの入ったトレーを置いて飼い主さんが上から手で覆い、下のドッグフードを見えなくします。
ドッグフードの匂いはするので、犬は食べたい気持ちが高まります。
飼い主さんのOKの合図で、トレーの上に覆った手を放して、ご飯を見せてトレーから食べさせます。
[ 理由]犬は待たせると「食べたい!」という気持ちが強くなります。
「食べない」習慣のついてしまった犬は、「食べたい!」気持ちを先ず起こさせることからはじめます。
2)食べ終わったトレーは片付ける
犬がご飯を残していても、全部食べても、トレーは床などに置きっぱなしにせずに片付けます。
犬は次のご飯まで食べることができないとわかり、しっかりと食べるようになります。
元気な犬は一食程食べなくても健康に害はありません。 それよりもこれから毎食しっかりと食べる習慣をつける方が大切です。
トレーは必ず片付けましょう。
理由
トレーを床などに置きっぱなしにしておくと、犬は「いつでもご飯は食べられる」と勘違いしてしまいます。
ご飯をくれるのは飼い主さんだということをしっかりと毎回認識させるためでもあります。
3)手からご飯はあげない
飼い主さんが少しでも食べるようにと、手からご飯をあげるのも、ご飯を食べなくなる原因になります。
毎回しっかりとトレーから食べる習慣ができるまでは、手からおやつをあげるのは、しつけトレーニングの時にご褒美としてあげるおやつだけにしましょう。
理由
犬はトレーからご飯を食べなくても、飼い主さんが「手からご飯をくれる」手から食べるのはうれしいな、と感じてしまい、トレーから食べなくなってしまいます。
4)ご飯の途中でトッピングなど加えない
犬がご飯を残したときにトッピングなどを付け加えて、もう一度食べるように出すのはよくありません。
残したら、5分程度待ってトレーを片付けましょう。
理由
犬はご飯を残すと飼い主さんがおいしいものをプラスしてくれる、と学習してしまいます。
ご飯の準備中に「吠える」4つの対処法
飼い主さんがご飯を準備している時に吠え続け、「もうちょっとよ、待っててね♪」と声をかけながら、急いで準備して犬にご飯をあげる。
この状況、犬にとっては「吠えると飼い主さんが反応して、ご飯がくる」、と感じています。
準備中に吠えないようにするためには、先ず、吠えたら準備を止める、吠えたらご飯はあげない、を犬に分からせることです。
1)いつもよりも早い時間にご飯の準備をする
犬はお腹が空いている時に活発に吠えます。
空腹の時には獲物を捕まえる本能が優位になり、走り回ったり、吠えたりします。 ご飯の前は走り回ったり、興奮しているように見えませんか? それは、捕食行動の名残です。
ご飯の準備の時にお腹がペコペコになって我慢ができない状態よりも、少し早い時間に準備をして、ご飯を与えると吠えずにすんなり食べることがよくあります。
また、吠えずにご飯を与えることを何回か繰り返すと、吠えないことが習慣になってきます。
2)「吠える」と準備を中断する
ご飯の準備中に吠えると、準備が中断、ご飯がもらえないという状況を繰り返しましょう。
飼い主さんが準備を止める行動は、後を向く、ソファーに座ってテレビを見る、他の部屋に行く、など、日常の動作で犬に分かりやすくすることが大切です。
吠えがおさまったタイミングでご飯をあげます。
3)ご褒美(おやつ)を使う
一口サイズのご褒美(おやつ)を準備しておきます。
”オスワリ”や”フセ”などさせて、待たせます。
待つことが出来たらご褒美をあげると吠えはおさまっていると思います。
徐々に吠えの納まっている時間が長くなってくるので、吠えの納まっているタイミングでトレーのご飯をあげましょう。
まだ幼犬でオスワリ、フセが出来ない場合、激しく吠え続けている場合には、少し驚かせて、吠えないタイミングを強制的につくります。
例えば、鍋やボール(調理器具など)を不意に落として、驚かせてみるのも方法です。
コツは飼い主がやったことだと気づかれないようにするほど効果があります。
犬は金属音でびっくりして、吠えが一瞬でも納まります。 そのタイミングでご褒美をあげてみましょう。
怪我をしないように気をつけながらやってみてください。
4)タイミングに気をつけよう
「 吠え」は、おさまったタイミングでご褒美やご飯をあげることが大切です。
「吠えないこと」をタイミングよく、ご褒美を使って褒めていくと、ご飯準備中の吠えはなくなります。
吠えていないのにいつまでも待たせたりすると、犬は何が良かったのかわからなくなってしまいます。
吠えが止まった直後!タイミングがとても大切です。
まとめ
犬のご飯のしつけ、2大お悩みの「食べない」「吠える」について、解決方法をご説明しました。 どちらも、ルールを作って、犬の要求が通らないように習慣にすることで、解決するお悩みです。
但し、老犬や持病のある犬はしつけは難しい場合があります。
老犬については老犬介護ノウハウをご覧ください。 持病のある犬については症状ごとに対応が違ってきますので、動物病院でご相談してください。
最後にご質問の多い、ドッグフードについて
品質の良い無添加のドッグフードを3つご紹介します。
全て無添加のドッグフードです。
食物アレルギーの犬にもお勧めです
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